

Food & Fermentation
私たちの体は、日々の「食べ物」だけでできているのではありません。
そこには、目には見えない微生物や菌類、太陽の光、風や水の循環、大地の栄養、
そして私たち自身の内なる意識と選択が重なり合っています。
古来、人々は自然の恵みを長く活かすために、保存食としての知恵を磨き、その中で「発酵」という奇跡と出逢いました。
発酵はただの保存技術ではなく、微生物と人間の“共生”の証。
味噌や醤油、酢や酒、キムチ、そしてサワードウなどのパンやチーズに至るまで、世界中の食文化の根幹を支えてきました。
発酵の中では、目に見えない菌たちが私たちの代わりに働き、素材の栄養を深め、消化を助け、
私たちの腸や心までも整えてくれます。それは「外なる自然」と「内なる自然」をつなぐ懸け橋のような存在。
TANE JOURNEYでは、この発酵を「小さなTANE(種)」としてもう一度見直し、以下をを大切にしています。
– 日本の伝統調味料や世界の発酵文化の知恵
– 日常の自宅でできる仕込みや保存食づくり
– 子どもや家族と楽しめる手仕事体験
発酵を知ることは、自然と共に生きることを思い出すこと。
目には見えなくても、科学で証明しきれなくても、確かにそこにあるもの、、、
微生物とともに息づく暮らしは、私たちの体を、心を、そして未来を豊かに育ててくれます。
01
糀ー日本の国菌を自分の手で

糀は日本の食文化を支えてきた「国菌」。
その小さな白い花は、味噌・醤油・甘酒など、暮らしに欠かせない発酵の恵みを育んできました。
電化製品に頼らず、電磁波の影響を避け、季節に合わせた糀を育む方法をご紹介します。
やわらかな布、木の道具、器——。音楽や環境の波動を整えながら、誰でも自宅で“チカラある糀”を仕込むことができます。
必要なもの、使い方、そしておすすめのキッチン用品とその理由まで。
「なぜこの器がいいのか」「なぜかこの素材が糀を元気にするのか」という視点を添えて、手のひらから生まれる糀づくりをお伝えします。
自分の手で糀を育てる体験は、あなたの調味料に大きな変化をもたらします。
02
味噌ー家族の常在菌入り
味噌 ― 家族の常在菌入り
味噌は、日本の暮らしに深く根づいた発酵食品です。仕込む人の手や環境に宿る常在菌が加わることで、その家だけの香りと味わいが生まれ、まさに“家族の物語を映す発酵食”といえるでしょう。
うま味や香りを豊かにするだけでなく、腸を整え、免疫力や抗酸化力を支える力を育む味噌は、栄養面だけでなく「心と体を調える波動食」としても、私たちの暮らしを支えてきました。
TANEの味噌づくりは、単なる作り方やレシピだけでなく、
仕込みの時期の違いを知り、一年分を仕込む安心を知り、大豆や塩の選び方、その理由、さらに保管場所や熟成期間によって変わる味と効能まで——“なぜそうするのか”を共に考え、理解しながら学びます。
家庭で味噌を仕込むことは、ただの調味料づくりではなく、自然と共に生きる知恵を受け継ぎ、未来へ手渡していく小さな文化遺産なのです。


03
キムチー作りたても
時間が経っても美味しい
キムチは韓国を代表する発酵食品ですが、糀と味噌を加えることで、日本人の味覚にもなじみ、同時に韓国人からも大絶賛される奥深い一品に。
糀が野菜の糖やデンプンを分解して自然な甘みとうま味を引き出し、味噌がコクと乳酸菌を補うことで、発酵の層がさらに豊かに。
辛さは唐辛子の量で自在に調節でき、材料の組み合わせ次第で
“自分だけの味”を創り出すことができます。
時間が経つにつれ、熟成が進むごとにまったく違う味わいを楽しめるのも魅力のひとつ。仕込んだ直後のフレッシュな旨みから、数週間後の深い発酵の味まで—。
その効能は、豊富な乳酸菌による整腸作用、免疫機能のサポート、ビタミンや抗酸化物質による健康効果など多岐にわたります。手作りならではの安心感と、家族の常在菌や季節のリズムを取り込んだ唯一無二の味わい。麹と味噌を使ったキムチは、ただの保存食ではなく、心身を支える発酵のごちそうです。
04
サワードウー簡単ふっくら、余熱なし、皮まで柔らかい
サワードウは、小麦と水から自然に生まれる酵母と乳酸菌の力で発酵する、最もシンプルで奥深いパン。
市販のイーストでお腹が張る人も、天然酵母なら軽やかに食べられることが多く、そのパワーに驚くはずです。
サワードウの酵母は代々受け継とも言われ、「四代先まで伝わる」といわれるほど命の循環をつなぎます。
TANEのサワードウは、難しい工程をなるべく省き、余熱なしでもふっくら焼ける方法をご紹介。焼きたては皮までやわらかく、冷凍保存した後にリベイクするとカリッと香ばしいクランチが楽しめます。
ひとつの生地から、日常に寄り添う美味しくて安心な味わいを知っていただけるでしょう。
酵母の起こし方、粉や塩の選び方、おすすめの調理器具、家庭で無理なく続けられる工夫まで学べるので、誰でも気軽に“天然酵母のある暮らし”を始められます。

