TANE KOYOMI
小雪しょうせつ
雨が、雪に変わりはじめるころ
小雪って、いつ?
どんなころ?
初雪は、いつ来る?
「小雪」なのに、小春?
韓国の百科事典は、小雪を「小春(ソチュン)」とも呼ぶ、と書いている。
まだ暖かい日差しが、ときどき差すから。※6
日本の「小春日和」も、立冬を過ぎたころの 暖かく穏やかな晴れの日のこと。→ 立冬「小春日和」は、春の日のこと?
HISTORY韓国の百科事典の記録。
カリフォルニアでは?

海辺の町では、雪は ほとんど降らない。
サンディエゴの観測点では「雪は ほぼ知られていない」と、アメリカの気象局は書いている。※9
でも、山には来る。
ビッグベア湖の雪の平均は、11月が約14センチ、12月が約24センチ、1月が約36センチ。※8
山に雪が増えていくのは、12月から。
平地に来るのは、雨。
オレンジカウンティの空港で測った雨の平年は、11月から12月で 約2.5倍 になる。
12月の氣温は、昼およそ19℃、朝およそ9℃。※7
雨が雪になるのは、山の上。平地では、雨の季節が本番になる。
カリフォルニアでも、スキーが始まる季節。
TANE
雪の山まで、車でどのくらい?
ビッグベアのスキー場は、ロサンゼルスから 約2時間。※32
北の山のスキー場、マンモスは、オレンジカウンティから 約6時間。※31
スキー場が開く日は、年によってちがう。
マンモスは、2023年が11月10日。※33
2025年は 暖かくて雪が足りず、予定より6日おくれて 11月20日。※34
ビッグベアは、2025年が12月4日。機械の雪は、その前から作りはじめていた。※35
平地が雨の季節に入るころ、山では スキーが始まる。
日本(東京)
11月22日
日の出 06:23 日の入り 16:31
昼 10時間07分
カリフォルニア
11月21日
日の出 06:28 日の入り 16:45
昼 10時間17分
昼の長さの差は、10分。
時刻はその土地の時計。国立天文台の日の出入りと突き合わせて確かめた(ずれ1分以内)。年による差は数分。
昼の長さは、ほとんど同じ。緯度が2度しか違わないからだ。
SCIENCEアメリカの気象の観測。センチと℃に直した。
EXPERIENCEYUKI の言葉。HISTORYスキー場が開いた日は、町の案内と、山のたより。
漬けて、干して、
実りに ありがとう。
冬の前に、食べものを蓄える最後のころ。
中国では菜を漬け、韓国では大根の葉を干した。
そして小雪のころには、日本の新嘗祭と勤労感謝の日(11月23日)と、アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)が来る。
新嘗祭は、新しい穀物を供えて感謝する祭り。感謝祭の始まりとされる祝いも、収穫を取り入れたあとだった。
TANE は、この二つを 同じころの「ありがとう」として 並べて読んでいる。
TODAY
今日できること
どれも、買わずにできる。ひとつで いい。押すと、その話へ行きます。
EAT & DRINK
食べる・飲む
漬ける、干す、実りに感謝する。
小雪に、決まった食べものはある?
小雪に菜を漬け、大雪に肉を漬ける
中国のことわざ。
「節気に合わせて暮らす、中国の人の知恵」と、新華社の記事は書いている。※14
漬けるものの順番まで、節気で決まっている。
四川の「冬菜(とうさい)」は、もんで、塩で漬けて、かめで発酵させて干し、3年たってから開ける。※14
韓国では、小雪の前に キムジャン(冬のキムチを まとめて漬けること)を済ませようと急ぎ、冬支度をする、という。※15
キムチを立冬を目安に漬ける話は → 立冬「韓国は、立冬を目安に キムチを漬けた」
日本の白菜漬けは → 立冬「日本でも、このころ 白菜を漬けてきた」
菜っ葉を一束、塩で漬けてみる。それが、小雪の台所の 小さな一歩。
TRADITIONことわざと、新聞のコラム。
冬に向けて、何を干す?
新米と、新嘗祭(にいなめさい)
カリフォルニアの、感謝祭のころの旬
WEAR
着るもの
ひとえから、綿入れへ。
ひと月で、服が変わる?

韓国には、こんなことわざがある。
「上旬の ひとえのズボンが、下旬には 綿入れのズボンに変わる」。※15
韓国のことわざでは、小雪の ひと月のうちに、ひとえが綿入れに変わる。
日本の江戸の人も、霜降のころから着物に綿を入れて「足して」いた。
→ 霜降「昔は、いつ冬の服に替えた?」 立冬「昔の王さまは、いつ冬の服を着た?」
TRADITIONことわざ。
CARE
暮らしの手入れ
雪の前に囲う、雨の前に見る。
雪の前に、木を囲う
カリフォルニアは、雨の前に
雪の国が雪の前に木を囲うように、雨の土地では 雨の前に 家を見てみる ── これは TANE からの、小さな提案。
オレンジカウンティでは、11月から12月で 雨が約2.5倍になる。※7

雨の前に、家のまわりを一周してみる。
落ち葉のたまった所、水の流れる道、鉢の置き場所。どこから始めても いい。
暖房の前の手入れは → 立冬「暖房の前に、何をする?」
BEFORE THE SNOW
冬に備える支度
小雪のころ、昔の人がしたことと、いまの「うちは?」。いちばん右は、あなたの欄。
BODY & MIND
からだと心
実りに、ありがとう。
「ありがとう」を言う週
アメリカの感謝祭の始まりとされる、1621年のプリマスの祝い。
記録は、たった一つ。そこに来た一人が、イングランドの友だちに書いた手紙だ。※19
「収穫を取り入れ終えたので、総督は 4人を鳥撃ちに出した」。
「私たちは 足りないどころか、あなたにも この豊かさを分けたいと、よく思う」。※19
その地に住んでいた人々も、「イチゴの感謝の日」など、いくつもの感謝の日を祝っていた。※19
日本の新嘗祭も、その年の新しい穀物に感謝する祭り。※11
実ったら、ありがとうを言う。海をはさんで、同じ週に。
- この一年で、実ったものは 何ですか。
- 「ありがとう」を言いたい人や ものは、何ですか。
霜降でも「この一年で、何が実った?」と聞いた → 霜降のページ
HISTORY博物館と宮内庁の記録。「同じ週に」は TANE の並べ方。
冬は、とじて しまう季節
2000年以上前の中国の本『黄帝内経(こうていだいけい)』は、冬を「とじて、しまっておく季節」と書いた。
早く寝て、お日さまが出るまで待つ、と。
くわしくは → 立冬「からだと心」(冬と水と腎のこと)※30
乾く季節の肌のことは → 霜降「空氣が乾いてきたら、肌は?」
TRADITION古い本に書かれてきたこと。いまの科学で確かめた話ではない。
SKY & CALENDAR
空と暦
小雪は、どうやって決まる?
太陽の通り道を、360度の輪にする。
太陽が240度のところに来た日が、小雪。※1
240は30で割りきれる。だから小雪は「中気(ちゅうき)」── 30度ごとに引いた12本の線の一つ ── で、西洋の星占いの区切り(いて座のはじまり)と 同じ線にある。※20
→ 「節」と「中気」って?(寒露) この線が決める、閏月のこと(霜降)
SCIENCE太陽の場所で決まる、天文の話。
INTERPRETATIONいて座の区切りは、西洋の星占いの読み方。
同じ15日を、日本と中国はどう呼んだ?
西洋占星術では、いて座をどう読んできた?
いて座の季節は、何をする時と読まれてきた?
弓を引く人は、的をはずさない、と言われてきた。
その絵は、「先を見通す力」にも 重ねられてきた。※20
いまの星占いでは、いて座の季節は 「出かけて、学ぶ」季節。
弓を引く人が、わたしたちを 探検へ さそう、と書かれている。※37
すすめられているのは ──
・新しいことを、一つ習う(ことばの勉強など)
・いま「ピン」と来ていることに、耳をかたむける
・行ったことのない場所へ。となり町でも、ほかの国の暮らしを読むのでもいい
・ありがたいことを数えて、いいほうを見る
へえ。「ありがたいことを数える」は、同じ週の感謝祭と 重なる。
→ 「ありがとう」を言う週
TANEなら、小雪のころ、行ったことのない朝市へ 一つ。
知らない野菜を一つ買って、名前と食べ方を 聞いてみる。
→ カリフォルニアのファーマーズマーケット
INTERPRETATION占星術で、こう読まれてきたという記録。当たるかどうかを確かめた話ではない。
AROUND THE WORLD
ほかの国、ほかの読み方
韓国では? ── ソンドルの風

小雪のころ、昔の暦の10月20日ごろは、決まって強い風が吹いて寒い。
その風を「ソンドルの風(손돌바람)」と呼ぶ。※6
こんな言い伝えがある。
昔、王さまが船で海を渡っていると、急に波が立った。王さまは、船頭のソンドルがわざと揺らしたと思いこみ、命を奪ってしまった。ソンドルは、何も悪くなかった。
それから毎年その日になると、強い風が吹いて寒い。無念に死んだソンドルのせいだ、という。※6
この日は外出を控え、とくに船の道に氣をつける。いまも寒くなると「ソンドルが寒がっている」と言う土地がある。※6※25
TANE は、こう読む ── 毎年来る強い風に、名前と物語をつけて、氣をつける日にした。
そして、こんなことわざも。
「小雪の寒さは、借金をしてでも する」。※15
なぜそう言うのかは、確かめられなかった。
TRADITION言い伝えとことわざ。百科事典と新聞のコラム。
アメリカでは? ── 感謝祭は、第4木曜日
アメリカの法律は、感謝祭を「11月の第4木曜日」と決めている。※26
第4木曜日は、11月22日から28日のどこか。小雪の入りと、同じころになる。

前は「11月の最後の木曜日」だった。
1939年に一度 早められ、1941年12月26日に「第4木曜日」と決まった。※27
1621年の祝いが いつだったかは、9月21日から11月9日のどこか、としか分からない。
それを「最初の感謝祭」と呼ぶようになったのは、19世紀に入ってから。※19
いまは、どう過ごす?
遠くに住む家族のところへ、長い道のりを移動して集まる。
食卓には、七面鳥、スタッフィング(パンなどで作る詰めもの)、マッシュポテト、クランベリーソース。
最後に、かぼちゃや ピーカン(木の実)のパイ。
テレビで、ニューヨークのパレード(1924年から)や フットボールを見る家もある。※36
毎年、大統領が 生きた七面鳥を「ゆるして」、農場で暮らせるようにする行事もある。※36
HISTORY法律と、国立公文書館・博物館の記録。いまの過ごし方は、子ども向けの百科の記事。
中国では? ── 雪が空いっぱいなら
TANEは、こう読んだ
(YUKI の言葉が入ります)
TANE
NOT YET
まだ分からないこと
探したけれど、見つからなかったもの。そのまま置いておきます。
まだ分からないことを開く(5つ)
- 韓国のことわざ「小雪の寒さは、借金をしてでも」のわけ。麦のため、とする話もあるが、元のページを開けなかった。
- 新嘗祭と勤労感謝の日の関係を書いた、公の機関の説明。
- 南カリフォルニアの山で、雪が降りはじめる時期を書いた、公式の説明。
- カリフォルニアで、黄色い柚子が熟す月。
- 「橘始黄」が、江戸時代の暦の書き換えで入ったのかどうか。
出どころを開く(※1〜※36)
- ※1国立天文台 暦計算室「こよみ用語解説 二十四節気」
- ※2Wikipedia 日本語版「小雪」
- ※3気象庁 予報用語「季節現象」(初雪)
- ※4気象庁「2020年平年値の一部更新について」(令和6年2月9日)
- ※5東京管区気象台「東京の初雪」
- ※6韓国民族文化大百科事典(韓国学中央研究院)「소설」
- ※7NOAA NCEI 平年値 1991–2020(Santa Ana John Wayne Airport。℃とmmに直した)
- ※8Western Regional Climate Center「Big Bear Lake Monthly Total Snowfall」(1959〜2013年。センチに直した)
- ※9米国立気象局 サンディエゴ「San Diego Climate」
- ※10Precious.jp「小雪とは何のこと?」(2024年・雑誌のウェブ版)
- ※11宮内庁「主要祭儀一覧」
- ※12国民の祝日に関する法律 第2条(e-Gov)
- ※13Wikipedia 日本語版「勤労感謝の日」(国会会議録が出典)
- ※14新華網「节令之美丨小雪:腌菜腊肉好时节」(2025年)
- ※15우리문화신문 김영조 のコラム(2022年・新聞のコラム)
- ※16中国非物质文化遗产网「“画”说二十四节气·小雪」(2021年)
- ※17California Grown「EAT the SEASON」の暦(2020年)
- ※18UC Riverside Citrus Variety Collection「Frost Owari Satsuma mandarin」
- ※19Plimoth Patuxet Museums「Thanksgiving History」
- ※20Wikipedia 英語版「Sagittarius (astrology)」
- ※21Wikipedia 日本語版「七十二候」
- ※22Wikipedia 日本語版「タチバナ」
- ※23tenki.jp「「こたつでみかん」のご先祖は? 七十二候「橘始黄」」(2016年)
- ※24新華網「文化中国行·诗意节令丨小雪」(2024年)
- ※25디지털광명문화대전「손돌추위」(韓国学中央研究院 郷土文化電子大典)
- ※26米国法典 5 U.S.C. § 6103(Cornell LII)
- ※27米国立公文書館 Prologue「Thanksgiving as a Federal Holiday」(2023年)
- ※28農林水産省 aff「みかん農家の朝」(2023年1月号)
- ※29札幌市「街路樹」
- ※30TANE暦「立冬」(『黄帝内経・素問』の出どころは、そのページに)
- ※31Town of Mammoth Lakes「Transportation」
- ※32evo「Big Bear - Bear Mountain & Snow Summit」
- ※33SnowBrains「Mammoth Mountain, CA, Announces November 13 Opening Day for 2026-27 Winter」
- ※34Teton Gravity Research「Mammoth Mountain Resets Opening Day For Thursday, November 20」
- ※35Destination Big Bear「Opening Day for Ski Resorts in Big Bear」
- ※36National Geographic Kids「Thanksgiving Traditions」
- ※37Bustle「Sagittarius season の すること・しないこと」(2022年)
調べるときに開いた資料
- 国立天文台 暦計算室「こよみ用語解説 二十四節気」
- Wikipedia 日本語版「小雪」(『暦便覧』の引用・黄経)(2024-12-20 版)
- 気象庁 予報用語「季節現象」(初雪)
- 気象庁 大気海洋部「配信資料に関するお知らせ~2020年平年値の一部更新について~」(令和6年2月9日)別紙2
- 東京管区気象台「東京の初雪」(令和8年1月2日)
- 気象庁 予報用語「風」(木枯らし)
- 『韓国民族文化大百科事典』(韓国学中央研究院)「소설」(執筆 1995・最終修正 2023-02-07)
- NOAA NCEI 平年値 1991–2020(Santa Ana John Wayne Airport, USW00093184)
- Western Regional Climate Center「Big Bear Lake Monthly Total Snowfall」(2013-04-04 更新)
- NWS San Diego「San Diego Climate」
- Wikipedia 日本語版「七十二候」(2025-10-12 版)
- Wikipedia 日本語版「タチバナ」(2026-03-08 版)
- tenki.jp「「こたつでみかん」のご先祖は? 七十二候「橘始黄」」(2016-12-02)
- 新華網「文化中国行·诗意节令丨小雪」(2024-11-22)
- 宮内庁「主要祭儀一覧」
- e-Gov 法令検索「国民の祝日に関する法律」第2条
- Wikipedia 日本語版「勤労感謝の日」(2026-06-02 版。国会会議録を出典にしている)
- コトバンク「酉の市」(デジタル大辞泉・日本大百科全書)
- 新華網「节令之美丨小雪:腌菜腊肉好时节」(2025-11-21)
- 우리문화신문 김영조 コラム(2022-11-22・新聞のコラム)
- 中国非物质文化遗产网「“画”说二十四节气·小雪」崔自默(2021-11-22)
- Wikipedia 英語版「Sagittarius (astrology)」
- Precious.jp「「小雪(しょうせつ)」とは何のこと?」(2024-11-22・雑誌のウェブ版)
- 디지털광명문화대전「손돌추위」(韓国学中央研究院 郷土文化電子大典)
- Cornell LII「5 U.S. Code § 6103 - Holidays」
- National Archives「Prologue: Thanksgiving as a Federal Holiday」Jessie Kratz(2023-11-20)
- Plimoth Patuxet Museums「Thanksgiving History」
- 暦の知識/立冬.md(『黄帝内経・素問』の冬・五行)
- 農林水産省 aff「みかん農家の朝」(2023年1月号)
- California Grown「EAT the SEASON」の暦(2020年)
- UC Riverside Citrus Variety Collection「Frost Owari Satsuma mandarin」
- UC Riverside Citrus Variety Collection「Yuzu」
- 札幌市「街路樹」(2025-12-10 更新)
- Town of Mammoth Lakes「Transportation」
- evo「Big Bear - Bear Mountain & Snow Summit」(旅の案内)
- SnowBrains「Mammoth Mountain, CA, Announces November 13 Opening Day for 2026-27 Winter」
- Teton Gravity Research「Mammoth Mountain Resets Opening Day For Thursday, November 20」
- Destination Big Bear「Opening Day for Ski Resorts in Big Bear」
- National Geographic Kids「Thanksgiving Traditions」
- Bustle(Brittany Beringer・2022-11-18)「Sagittarius season dos and don'ts」











