TANE KOYOMI ── 202611月 霜月しもつき
立冬 11月7日 小雪 11月22日 | 秋の土用 1日〜6日 | 新月 9日・満月 24日
霜月=霜の降る月旧暦の月の呼び名。由来は諸説あるうちの代表的なもの※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる
暦の印は、昔の人が日に付けた「目印」。
どう読まれてきたかを並べてある。その日に何をするかは、自分で決める。
升目の薄い字は「いまどの節気か」。ベージュの日は土用。右の小さな月は、その日の月の形と月齢(新月から何日目か)。点線の下は七十二候(節気を5日ずつ3つに分けた季節の言葉。その候のはじめの日に出る)。時刻は日本時間なので、カリフォルニアでは新月・満月が前の日の夜になることがある。
日
月
火
水
木
金
土
1日旧9/22
霜降・土用
赤口己卯21.5
2月旧9/23
霜降・土用
先勝庚辰22.5
楓蔦黄もみじつたきばむ
3火旧9/24
霜降・土用
友引辛巳23.5
4水旧9/25
霜降・土用
先負壬午24.5
5木旧9/26
霜降・土用
仏滅癸未25.5
6金旧9/27
霜降
大安甲申26.5

7土旧9/28
立冬
赤口乙酉27.5
山茶始開つばきはじめてひらく

8日旧9/29
立冬
先勝丙戌28.5
9月旧10/1
立冬
仏滅丁亥29.5
10火旧10/2
立冬
大安戊子0.8
11水旧10/3
立冬
赤口己丑1.8
12木旧10/4
立冬
先勝庚寅2.8
地始凍ちはじめてこおる
13金旧10/5
立冬
友引辛卯3.8
14土旧10/6
立冬
先負壬辰4.8
15日旧10/7
立冬
仏滅癸巳5.8
16月旧10/8
立冬
大安甲午6.8
17火旧10/9
立冬
赤口乙未7.8
金盞香きんせんかさく
18水旧10/10
立冬
先勝丙申8.8
19木旧10/11
立冬
友引丁酉9.8
20金旧10/12
立冬
先負戊戌10.8
21土旧10/13
立冬
仏滅己亥11.8
22日旧10/14
小雪
大安庚子12.8
虹蔵不見にじかくれてみえず

23月旧10/15
小雪
赤口辛丑13.8
24火旧10/16
小雪
先勝壬寅14.8

25水旧10/17
小雪
友引癸卯15.8
26木旧10/18
小雪
先負甲辰16.8
27金旧10/19
小雪
仏滅乙巳17.8
朔風払葉きたかぜこのはをはらう
28土旧10/20
小雪
大安丙午18.8
29日旧10/21
小雪
赤口丁未19.8
30月旧10/22
小雪
先勝戊申20.8
この月の印 ── どう読まれてきたか
| 印 | 昔からの読み方 | 決め方・由来 | 種類/確かさ |
|---|---|---|---|
| 節気 | 二十四節気。太陽の位置で1年を24に分けた目盛り。升目の薄い字は、その日がどの節気の中かを示す | 太陽の黄経が15°ごとになる日。国立天文台が毎年計算して発表する※1 | 科学A |
| 七十二候 | 節気を3つに分けた5日ほどの季節の言葉。「2日 楓蔦黄(もみじつたきばむ)」のように、自然に起きることの名前 | 黄経5°ごと。言葉は明治7年の略本暦のもの※7。この月:2日 楓蔦黄(もみじつたきばむ)/7日 山茶始開(つばきはじめてひらく)/12日 地始凍(ちはじめてこおる)/17日 金盞香(きんせんかさく)/22日 虹蔵不見(にじかくれてみえず)/27日 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) | 区切り=科学A/言葉=伝統D |
| 霜月(しもつき) | 和風月名(わふうげつめい)。旧暦の月の呼び名。「霜月」は 霜の降る月 ── と読まれてきた | 由来は諸説あり、ここは国立国会図書館の挙げる代表的な説※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる(霜月の霜は、いまの12月ごろ) | 伝統D |
| 土用・間日 | 土用は季節の前の18日ほど(ベージュの日)。土の神様がいるとして土を動かさず、間日(まび)だけは触ってよい、と言われてきた | 土用の入りは黄経 27°・117°・207°・297°※1。間日は土用の中の決まった十二支の日(春 巳午酉・夏 卯辰申・秋 未酉亥・冬 寅卯巳)。くわしくは土用のこと | 暦=科学A/神様の話=伝統D |
| 新月 満月 | 月の満ち欠け。旧暦の1日は新月、15日ごろが満月 | 国立天文台の朔弦望※2。この月:下弦 2日・新月 9日・上弦 17日・満月 24日 | 科学A |
| 大安・赤口・先勝 友引・先負・仏滅 | 六曜(ろくよう)。大安は「一日よし」、仏滅は「何事も凶」、先勝は「午前よし」、友引は「友を引く」── と読まれてきた | 旧暦の月と日の数を足して6で割った余りで決まる(1月1日は必ず先勝)。中国の「小六壬」が元とされ、日本では江戸の暦本(1747年ごろ)に今の形。明治の改暦で公の暦からは外されたが、民間の暦に残った※3 | 解釈E |
一粒万倍日 | 「一粒の籾が万倍の稲穂になる」。始めごとによい、と読まれてきた | 節気で区切った月(節月)と、日の十二支で決まる(この月は 午・酉・戌 の日)。中国の暦には無く、日本の暦注の中でも出どころがはっきりしない印※4 | 解釈E |
| 寅の日 巳の日 | 日の十二支。寅は「千里を行って千里を帰る」、巳は弁財天の使い ── と結びつけて読まれてきた | 日に順に振られた十二支(12日でひとまわり)。読み方は民間の暦の言い伝え※6 | 解釈E |
| 不成就日 | 「何事も成就しない日」と読まれてきた。一粒万倍日と重なる日もある(4日・20日) | 旧暦の月と日で決まる。江戸の民間の暦に載り、幕府の暦には無かった※5 | 解釈E |
| 祝日 米の祝日 | 赤は日本の国民の祝日(日の丸の赤)。青はアメリカの連邦の祝日(星条旗の青)。カリフォルニアで暮らす人のために両方 | 日本は内閣府の発表※7。アメリカは連邦の祝日の決まり(月の第何月曜など)から計算 | 決まりA |
| 天赦日 | 「天がすべてを赦す日」。暦では「万よし」と書かれた | 季節と日の干支で決まり、年に5〜6回。この月には無い※5 | 解釈E |
印は「よい日」「悪い日」の答えではない。昔の人が、暮らしの区切りをどう付けてきたかの記録。読んだあと、どの印を自分の暦に残すかは、人それぞれでいい。
出どころ(8)
- ※1国立天文台 暦計算室 暦要項 2026年 二十四節気および雑節。節気・雑節の日時はこの式で計算し、暦要項と照らしている(日本時間)
- ※2国立天文台 暦計算室 暦要項 2026年 朔弦望。旧暦の月の頭はこの朔から数えた
- ※3Wikipedia 六曜(佐藤幸治『文化としての暦』1999、明治5年太政官布告第337号 ほか)
- ※4Wikipedia 一粒万倍日(岡田芳朗・阿久根末忠『現代こよみ読み解き事典』1993)。節月ごとの十二支の表はここから。「中国の萬年暦・通書には無い」「出どころの確かでない選日」ともある
- ※5Wikipedia 天赦日・不成就日(同『現代こよみ読み解き事典』)
- ※6国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 暦の中のことば。寅の日・巳の日の読み方は民間の暦の言い伝えで、学術の出どころは見つからなかった
- ※7Wikipedia 七十二候の略本暦(日本)の欄(西角井正慶編『年中行事事典』東京堂出版 1958)。祝日は内閣府「国民の祝日について」
- ※8国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 和風月名。月の名の意味はここから。「由来については諸説ありますが、代表的なものを紹介します」「現在の季節感とは1〜2ヶ月ほどのずれがあります」とある
一粒万倍日