TANE KOYOMI ── 20272月 如月きさらぎ
立春 2月4日 雨水 2月19日 | 冬の土用 1日〜3日 | 新月 7日・満月 21日
如月=衣更着(きさらぎ)とも。まだ寒さが残り、衣を更に重ねて着る月旧暦の月の呼び名。由来は諸説あるうちの代表的なもの※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる
暦の印は、昔の人が日に付けた「目印」。
どう読まれてきたかを並べてある。その日に何をするかは、自分で決める。
升目の薄い字は「いまどの節気か」。ベージュの日は土用。右の小さな月は、その日の月の形と月齢(新月から何日目か)。点線の下は七十二候(節気を5日ずつ3つに分けた季節の言葉。その候のはじめの日に出る)。時刻は日本時間なので、カリフォルニアでは新月・満月が前の日の夜になることがある。
日
月
火
水
木
金
土
1月旧12/25
大寒・土用
赤口辛亥24.3
2火旧12/26
大寒・土用
先勝壬子25.3
3水旧12/27
大寒
友引癸丑26.3

4木旧12/28
立春
先負甲寅27.3
東風解凍はるかぜこおりをとく
5金旧12/29
立春
仏滅乙卯28.3
6土旧12/30
立春
大安丙辰29.3
7日旧1/1
立春
先勝丁巳0.5
8月旧1/2
立春
友引戊午1.5
9火旧1/3
立春
先負己未2.5
黄鶯睍睆うぐいすなく
10水旧1/4
立春
仏滅庚申3.5
11木旧1/5
立春
大安辛酉4.5
12金旧1/6
立春
赤口壬戌5.5
13土旧1/7
立春
先勝癸亥6.5
14日旧1/8
立春
友引甲子7.5
魚上氷うおこおりをいずる
15月旧1/9
立春
先負乙丑8.5
16火旧1/10
立春
仏滅丙寅9.5
17水旧1/11
立春
大安丁卯10.5
18木旧1/12
立春
赤口戊辰11.5
19金旧1/13
雨水
先勝己巳12.5
土脉潤起つちのしょううるおいおこる
20土旧1/14
雨水
友引庚午13.5
21日旧1/15
雨水
先負辛未14.5

22月旧1/16
雨水
仏滅壬申15.5
23火旧1/17
雨水
大安癸酉16.5
24水旧1/18
雨水
赤口甲戌17.5
霞始靆かすみはじめてたなびく
25木旧1/19
雨水
先勝乙亥18.5
26金旧1/20
雨水
友引丙子19.5
27土旧1/21
雨水
先負丁丑20.5
28日旧1/22
雨水
仏滅戊寅21.5
この月の印 ── どう読まれてきたか
| 印 | 昔からの読み方 | 決め方・由来 | 種類/確かさ |
|---|---|---|---|
| 節気 | 二十四節気。太陽の位置で1年を24に分けた目盛り。升目の薄い字は、その日がどの節気の中かを示す | 太陽の黄経が15°ごとになる日。国立天文台が毎年計算して発表する※1 | 科学A |
| 七十二候 | 節気を3つに分けた5日ほどの季節の言葉。「4日 東風解凍(はるかぜこおりをとく)」のように、自然に起きることの名前 | 黄経5°ごと。言葉は明治7年の略本暦のもの※7。この月:4日 東風解凍(はるかぜこおりをとく)/9日 黄鶯睍睆(うぐいすなく)/14日 魚上氷(うおこおりをいずる)/19日 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)/24日 霞始靆(かすみはじめてたなびく) | 区切り=科学A/言葉=伝統D |
| 如月(きさらぎ) | 和風月名(わふうげつめい)。旧暦の月の呼び名。「如月」は 衣更着(きさらぎ)とも。まだ寒さが残り、衣を更に重ねて着る月 ── と読まれてきた | 由来は諸説あり、ここは国立国会図書館の挙げる代表的な説※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる(霜月の霜は、いまの12月ごろ) | 伝統D |
| 土用・間日 | 土用は季節の前の18日ほど(ベージュの日)。土の神様がいるとして土を動かさず、間日(まび)だけは触ってよい、と言われてきた | 土用の入りは黄経 27°・117°・207°・297°※1。間日は土用の中の決まった十二支の日(春 巳午酉・夏 卯辰申・秋 未酉亥・冬 寅卯巳)。くわしくは土用のこと | 暦=科学A/神様の話=伝統D |
| 新月 満月 | 月の満ち欠け。旧暦の1日は新月、15日ごろが満月 | 国立天文台の朔弦望※2。この月:新月 7日・上弦 14日・満月 21日・下弦 28日 | 科学A |
| 大安・赤口・先勝 友引・先負・仏滅 | 六曜(ろくよう)。大安は「一日よし」、仏滅は「何事も凶」、先勝は「午前よし」、友引は「友を引く」── と読まれてきた | 旧暦の月と日の数を足して6で割った余りで決まる(1月1日は必ず先勝)。中国の「小六壬」が元とされ、日本では江戸の暦本(1747年ごろ)に今の形。明治の改暦で公の暦からは外されたが、民間の暦に残った※3 | 解釈E |
一粒万倍日 | 「一粒の籾が万倍の稲穂になる」。始めごとによい、と読まれてきた | 節気で区切った月(節月)と、日の十二支で決まる(この月は 子・丑・午 の日)。中国の暦には無く、日本の暦注の中でも出どころがはっきりしない印※4 | 解釈E |
| 寅の日 巳の日 | 日の十二支。寅は「千里を行って千里を帰る」、巳は弁財天の使い ── と結びつけて読まれてきた | 日に順に振られた十二支(12日でひとまわり)。読み方は民間の暦の言い伝え※6 | 解釈E |
| 不成就日 | 「何事も成就しない日」と読まれてきた | 旧暦の月と日で決まる。江戸の民間の暦に載り、幕府の暦には無かった※5 | 解釈E |
| 祝日 米の祝日 | 赤は日本の国民の祝日(日の丸の赤)。青はアメリカの連邦の祝日(星条旗の青)。カリフォルニアで暮らす人のために両方 | 日本は内閣府の発表※7。アメリカは連邦の祝日の決まり(月の第何月曜など)から計算 | 決まりA |
| 天赦日 | 「天がすべてを赦す日」。暦では「万よし」と書かれた | 季節と日の干支で決まり、年に5〜6回。この月:28日※5 | 解釈E |
印は「よい日」「悪い日」の答えではない。昔の人が、暮らしの区切りをどう付けてきたかの記録。読んだあと、どの印を自分の暦に残すかは、人それぞれでいい。
出どころ(8)
- ※1国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 二十四節気および雑節。節気・雑節の日時はこの式で計算し、暦要項と照らしている(日本時間)
- ※2国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 朔弦望。旧暦の月の頭はこの朔から数えた
- ※3Wikipedia 六曜(佐藤幸治『文化としての暦』1999、明治5年太政官布告第337号 ほか)
- ※4Wikipedia 一粒万倍日(岡田芳朗・阿久根末忠『現代こよみ読み解き事典』1993)。節月ごとの十二支の表はここから。「中国の萬年暦・通書には無い」「出どころの確かでない選日」ともある
- ※5Wikipedia 天赦日・不成就日(同『現代こよみ読み解き事典』)
- ※6国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 暦の中のことば。寅の日・巳の日の読み方は民間の暦の言い伝えで、学術の出どころは見つからなかった
- ※7Wikipedia 七十二候の略本暦(日本)の欄(西角井正慶編『年中行事事典』東京堂出版 1958)。祝日は内閣府「国民の祝日について」
- ※8国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 和風月名。月の名の意味はここから。「由来については諸説ありますが、代表的なものを紹介します」「現在の季節感とは1〜2ヶ月ほどのずれがあります」とある
一粒万倍日