TANE KOYOMI ── 20273月 弥生やよい
啓蟄 3月6日 春分 3月21日 | 新月 8日・満月 22日
弥生=木草弥生い茂る(きくさ いやおいしげる)── 草木がいよいよ生い茂る月旧暦の月の呼び名。由来は諸説あるうちの代表的なもの※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる
暦の印は、昔の人が日に付けた「目印」。
どう読まれてきたかを並べてある。その日に何をするかは、自分で決める。
升目の薄い字は「いまどの節気か」。ベージュの日は土用。右の小さな月は、その日の月の形と月齢(新月から何日目か)。点線の下は七十二候(節気を5日ずつ3つに分けた季節の言葉。その候のはじめの日に出る)。時刻は日本時間なので、カリフォルニアでは新月・満月が前の日の夜になることがある。
日
月
火
水
木
金
土
1月旧1/23
雨水
大安己卯22.5
草木萌動そうもくめばえいずる
2火旧1/24
雨水
赤口庚辰23.5
3水旧1/25
雨水
先勝辛巳24.5
4木旧1/26
雨水
友引壬午25.5
5金旧1/27
雨水
先負癸未26.5
6土旧1/28
啓蟄
仏滅甲申27.5
蟄虫啓戸すごもりむしとをひらく
7日旧1/29
啓蟄
大安乙酉28.5
8月旧2/1
啓蟄
友引丙戌29.5
9火旧2/2
啓蟄
先負丁亥0.7
10水旧2/3
啓蟄
仏滅戊子1.7
11木旧2/4
啓蟄
大安己丑2.7
桃始笑ももはじめてさく
12金旧2/5
啓蟄
赤口庚寅3.7
13土旧2/6
啓蟄
先勝辛卯4.7
14日旧2/7
啓蟄
友引壬辰5.7
15月旧2/8
啓蟄
先負癸巳6.7
16火旧2/9
啓蟄
仏滅甲午7.7
菜虫化蝶なむしちょうとなる
17水旧2/10
啓蟄
大安乙未8.7
18木旧2/11
啓蟄
赤口丙申9.7
19金旧2/12
啓蟄
先勝丁酉10.7
20土旧2/13
啓蟄
友引戊戌11.7
21日旧2/14
春分
先負己亥12.7
雀始巣すずめはじめてすくう

22月旧2/15
春分
仏滅庚子13.7

23火旧2/16
春分
大安辛丑14.7
24水旧2/17
春分
赤口壬寅15.7
25木旧2/18
春分
先勝癸卯16.7
26金旧2/19
春分
友引甲辰17.7
桜始開さくらはじめてひらく
27土旧2/20
春分
先負乙巳18.7
28日旧2/21
春分
仏滅丙午19.7
29月旧2/22
春分
大安丁未20.7
30火旧2/23
春分
赤口戊申21.7
31水旧2/24
春分
先勝己酉22.7
雷乃発声かみなりすなわちこえをはっす
この月の印 ── どう読まれてきたか
| 印 | 昔からの読み方 | 決め方・由来 | 種類/確かさ |
|---|---|---|---|
| 節気 | 二十四節気。太陽の位置で1年を24に分けた目盛り。升目の薄い字は、その日がどの節気の中かを示す | 太陽の黄経が15°ごとになる日。国立天文台が毎年計算して発表する※1 | 科学A |
| 七十二候 | 節気を3つに分けた5日ほどの季節の言葉。「1日 草木萌動(そうもくめばえいずる)」のように、自然に起きることの名前 | 黄経5°ごと。言葉は明治7年の略本暦のもの※7。この月:1日 草木萌動(そうもくめばえいずる)/6日 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)/11日 桃始笑(ももはじめてさく)/16日 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)/21日 雀始巣(すずめはじめてすくう)/26日 桜始開(さくらはじめてひらく)/31日 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) | 区切り=科学A/言葉=伝統D |
| 弥生(やよい) | 和風月名(わふうげつめい)。旧暦の月の呼び名。「弥生」は 木草弥生い茂る(きくさ いやおいしげる)── 草木がいよいよ生い茂る月 ── と読まれてきた | 由来は諸説あり、ここは国立国会図書館の挙げる代表的な説※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる(霜月の霜は、いまの12月ごろ) | 伝統D |
| 土用・間日 | 土用は季節の前の18日ほど(ベージュの日)。土の神様がいるとして土を動かさず、間日(まび)だけは触ってよい、と言われてきた | 土用の入りは黄経 27°・117°・207°・297°※1。間日は土用の中の決まった十二支の日(春 巳午酉・夏 卯辰申・秋 未酉亥・冬 寅卯巳)。くわしくは土用のこと | 暦=科学A/神様の話=伝統D |
| 新月 満月 | 月の満ち欠け。旧暦の1日は新月、15日ごろが満月 | 国立天文台の朔弦望※2。この月:新月 8日・上弦 16日・満月 22日・下弦 30日 | 科学A |
| 大安・赤口・先勝 友引・先負・仏滅 | 六曜(ろくよう)。大安は「一日よし」、仏滅は「何事も凶」、先勝は「午前よし」、友引は「友を引く」── と読まれてきた | 旧暦の月と日の数を足して6で割った余りで決まる(1月1日は必ず先勝)。中国の「小六壬」が元とされ、日本では江戸の暦本(1747年ごろ)に今の形。明治の改暦で公の暦からは外されたが、民間の暦に残った※3 | 解釈E |
一粒万倍日 | 「一粒の籾が万倍の稲穂になる」。始めごとによい、と読まれてきた | 節気で区切った月(節月)と、日の十二支で決まる(この月は 寅・午・酉 の日)。中国の暦には無く、日本の暦注の中でも出どころがはっきりしない印※4 | 解釈E |
| 寅の日 巳の日 | 日の十二支。寅は「千里を行って千里を帰る」、巳は弁財天の使い ── と結びつけて読まれてきた | 日に順に振られた十二支(12日でひとまわり)。読み方は民間の暦の言い伝え※6 | 解釈E |
| 不成就日 | 「何事も成就しない日」と読まれてきた | 旧暦の月と日で決まる。江戸の民間の暦に載り、幕府の暦には無かった※5 | 解釈E |
| 祝日 米の祝日 | 赤は日本の国民の祝日(日の丸の赤)。青はアメリカの連邦の祝日(星条旗の青)。カリフォルニアで暮らす人のために両方 | 日本は内閣府の発表※7。アメリカは連邦の祝日の決まり(月の第何月曜など)から計算 | 決まりA |
| 天赦日 | 「天がすべてを赦す日」。暦では「万よし」と書かれた | 季節と日の干支で決まり、年に5〜6回。この月には無い※5 | 解釈E |
印は「よい日」「悪い日」の答えではない。昔の人が、暮らしの区切りをどう付けてきたかの記録。読んだあと、どの印を自分の暦に残すかは、人それぞれでいい。
出どころ(8)
- ※1国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 二十四節気および雑節。節気・雑節の日時はこの式で計算し、暦要項と照らしている(日本時間)
- ※2国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 朔弦望。旧暦の月の頭はこの朔から数えた
- ※3Wikipedia 六曜(佐藤幸治『文化としての暦』1999、明治5年太政官布告第337号 ほか)
- ※4Wikipedia 一粒万倍日(岡田芳朗・阿久根末忠『現代こよみ読み解き事典』1993)。節月ごとの十二支の表はここから。「中国の萬年暦・通書には無い」「出どころの確かでない選日」ともある
- ※5Wikipedia 天赦日・不成就日(同『現代こよみ読み解き事典』)
- ※6国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 暦の中のことば。寅の日・巳の日の読み方は民間の暦の言い伝えで、学術の出どころは見つからなかった
- ※7Wikipedia 七十二候の略本暦(日本)の欄(西角井正慶編『年中行事事典』東京堂出版 1958)。祝日は内閣府「国民の祝日について」
- ※8国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 和風月名。月の名の意味はここから。「由来については諸説ありますが、代表的なものを紹介します」「現在の季節感とは1〜2ヶ月ほどのずれがあります」とある
一粒万倍日