TANE KOYOMI ── 202710月 神無月かんなづき
寒露 10月8日 霜降 10月24日 | 秋の土用 21日〜31日 | 満月 15日・新月 29日
神無月=神の月(「無」は「の」の意味)。神々が出雲に集まり、各地の神が留守になる月、という説も旧暦の月の呼び名。由来は諸説あるうちの代表的なもの※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる
暦の印は、昔の人が日に付けた「目印」。
どう読まれてきたかを並べてある。その日に何をするかは、自分で決める。
升目の薄い字は「いまどの節気か」。ベージュの日は土用。右の小さな月は、その日の月の形と月齢(新月から何日目か)。点線の下は七十二候(節気を5日ずつ3つに分けた季節の言葉。その候のはじめの日に出る)。時刻は日本時間なので、カリフォルニアでは新月・満月が前の日の夜になることがある。
日
月
火
水
木
金
土
1金旧9/2
秋分
仏滅癸丑1.0
2土旧9/3
秋分
大安甲寅2.0
3日旧9/4
秋分
赤口乙卯3.0
水始涸みずはじめてかる
4月旧9/5
秋分
先勝丙辰4.0
5火旧9/6
秋分
友引丁巳5.0
6水旧9/7
秋分
先負戊午6.0
7木旧9/8
秋分
仏滅己未7.0
8金旧9/9
寒露
大安庚申8.0
鴻雁来こうがんきたる

9土旧9/10
寒露
赤口辛酉9.0
10日旧9/11
寒露
先勝壬戌10.0
11月旧9/12
寒露
友引癸亥11.0
12火旧9/13
寒露
先負甲子12.0
13水旧9/14
寒露
仏滅乙丑13.0
菊花開きくのはなひらく
14木旧9/15
寒露
大安丙寅14.0
15金旧9/16
寒露
赤口丁卯15.0

16土旧9/17
寒露
先勝戊辰16.0
17日旧9/18
寒露
友引己巳17.0
18月旧9/19
寒露
先負庚午18.0
蟋蟀在戸きりぎりすとにあり
19火旧9/20
寒露
仏滅辛未19.0
20水旧9/21
寒露
大安壬申20.0
21木旧9/22
寒露
赤口癸酉21.0

22金旧9/23
寒露・土用
先勝甲戌22.0
23土旧9/24
寒露・土用
友引乙亥23.0
24日旧9/25
霜降・土用
先負丙子24.0
霜始降しもはじめてふる

25月旧9/26
霜降・土用
仏滅丁丑25.0
26火旧9/27
霜降・土用
大安戊寅26.0
27水旧9/28
霜降・土用
赤口己卯27.0
28木旧9/29
霜降・土用
先勝庚辰28.0
29金旧10/1
霜降・土用
仏滅辛巳29.0
霎時施こさめときどきふる
30土旧10/2
霜降・土用
大安壬午0.6
31日旧10/3
霜降・土用
赤口癸未1.6
この月の印 ── どう読まれてきたか
| 印 | 昔からの読み方 | 決め方・由来 | 種類/確かさ |
|---|---|---|---|
| 節気 | 二十四節気。太陽の位置で1年を24に分けた目盛り。升目の薄い字は、その日がどの節気の中かを示す | 太陽の黄経が15°ごとになる日。国立天文台が毎年計算して発表する※1 | 科学A |
| 七十二候 | 節気を3つに分けた5日ほどの季節の言葉。「3日 水始涸(みずはじめてかる)」のように、自然に起きることの名前 | 黄経5°ごと。言葉は明治7年の略本暦のもの※7。この月:3日 水始涸(みずはじめてかる)/8日 鴻雁来(こうがんきたる)/13日 菊花開(きくのはなひらく)/18日 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)/24日 霜始降(しもはじめてふる)/29日 霎時施(こさめときどきふる) | 区切り=科学A/言葉=伝統D |
| 神無月(かんなづき) | 和風月名(わふうげつめい)。旧暦の月の呼び名。「神無月」は 神の月(「無」は「の」の意味)。神々が出雲に集まり、各地の神が留守になる月、という説も ── と読まれてきた | 由来は諸説あり、ここは国立国会図書館の挙げる代表的な説※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる(霜月の霜は、いまの12月ごろ) | 伝統D |
| 土用・間日 | 土用は季節の前の18日ほど(ベージュの日)。土の神様がいるとして土を動かさず、間日(まび)だけは触ってよい、と言われてきた | 土用の入りは黄経 27°・117°・207°・297°※1。間日は土用の中の決まった十二支の日(春 巳午酉・夏 卯辰申・秋 未酉亥・冬 寅卯巳)。くわしくは土用のこと | 暦=科学A/神様の話=伝統D |
| 新月 満月 | 月の満ち欠け。旧暦の1日は新月、15日ごろが満月 | 国立天文台の朔弦望※2。この月:上弦 7日・満月 15日・下弦 23日・新月 29日 | 科学A |
| 大安・赤口・先勝 友引・先負・仏滅 | 六曜(ろくよう)。大安は「一日よし」、仏滅は「何事も凶」、先勝は「午前よし」、友引は「友を引く」── と読まれてきた | 旧暦の月と日の数を足して6で割った余りで決まる(1月1日は必ず先勝)。中国の「小六壬」が元とされ、日本では江戸の暦本(1747年ごろ)に今の形。明治の改暦で公の暦からは外されたが、民間の暦に残った※3 | 解釈E |
一粒万倍日 | 「一粒の籾が万倍の稲穂になる」。始めごとによい、と読まれてきた | 節気で区切った月(節月)と、日の十二支で決まる(この月は 卯・午・酉 の日)。中国の暦には無く、日本の暦注の中でも出どころがはっきりしない印※4 | 解釈E |
| 寅の日 巳の日 | 日の十二支。寅は「千里を行って千里を帰る」、巳は弁財天の使い ── と結びつけて読まれてきた | 日に順に振られた十二支(12日でひとまわり)。読み方は民間の暦の言い伝え※6 | 解釈E |
| 不成就日 | 「何事も成就しない日」と読まれてきた | 旧暦の月と日で決まる。江戸の民間の暦に載り、幕府の暦には無かった※5 | 解釈E |
| 祝日 米の祝日 | 赤は日本の国民の祝日(日の丸の赤)。青はアメリカの連邦の祝日(星条旗の青)。カリフォルニアで暮らす人のために両方 | 日本は内閣府の発表※7。アメリカは連邦の祝日の決まり(月の第何月曜など)から計算 | 決まりA |
| 天赦日 | 「天がすべてを赦す日」。暦では「万よし」と書かれた | 季節と日の干支で決まり、年に5〜6回。この月には無い※5 | 解釈E |
印は「よい日」「悪い日」の答えではない。昔の人が、暮らしの区切りをどう付けてきたかの記録。読んだあと、どの印を自分の暦に残すかは、人それぞれでいい。
出どころ(8)
- ※1国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 二十四節気および雑節。節気・雑節の日時はこの式で計算し、暦要項と照らしている(日本時間)
- ※2国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 朔弦望。旧暦の月の頭はこの朔から数えた
- ※3Wikipedia 六曜(佐藤幸治『文化としての暦』1999、明治5年太政官布告第337号 ほか)
- ※4Wikipedia 一粒万倍日(岡田芳朗・阿久根末忠『現代こよみ読み解き事典』1993)。節月ごとの十二支の表はここから。「中国の萬年暦・通書には無い」「出どころの確かでない選日」ともある
- ※5Wikipedia 天赦日・不成就日(同『現代こよみ読み解き事典』)
- ※6国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 暦の中のことば。寅の日・巳の日の読み方は民間の暦の言い伝えで、学術の出どころは見つからなかった
- ※7Wikipedia 七十二候の略本暦(日本)の欄(西角井正慶編『年中行事事典』東京堂出版 1958)。祝日は内閣府「国民の祝日について」
- ※8国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 和風月名。月の名の意味はここから。「由来については諸説ありますが、代表的なものを紹介します」「現在の季節感とは1〜2ヶ月ほどのずれがあります」とある
一粒万倍日