TANE KOYOMI ── 202712月 師走しわす
大雪 12月7日 冬至 12月22日 | 満月 14日・新月 28日
師走=師匠といえども趨走(すうそう=走り回る)する月旧暦の月の呼び名。由来は諸説あるうちの代表的なもの※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる
暦の印は、昔の人が日に付けた「目印」。
どう読まれてきたかを並べてある。その日に何をするかは、自分で決める。
升目の薄い字は「いまどの節気か」。ベージュの日は土用。右の小さな月は、その日の月の形と月齢(新月から何日目か)。点線の下は七十二候(節気を5日ずつ3つに分けた季節の言葉。その候のはじめの日に出る)。時刻は日本時間なので、カリフォルニアでは新月・満月が前の日の夜になることがある。
日
月
火
水
木
金
土
1水旧11/4
小雪
友引甲寅3.0
2木旧11/5
小雪
先負乙卯4.0
橘始黄たちばなはじめてきばむ
3金旧11/6
小雪
仏滅丙辰5.0
4土旧11/7
小雪
大安丁巳6.0
5日旧11/8
小雪
赤口戊午7.0
6月旧11/9
小雪
先勝己未8.0
7火旧11/10
大雪
友引庚申9.0
閉塞成冬そらさむくふゆとなる
8水旧11/11
大雪
先負辛酉10.0
9木旧11/12
大雪
仏滅壬戌11.0
10金旧11/13
大雪
大安癸亥12.0
11土旧11/14
大雪
赤口甲子13.0
12日旧11/15
大雪
先勝乙丑14.0
熊蟄穴くまあなにこもる
13月旧11/16
大雪
友引丙寅15.0
14火旧11/17
大雪
先負丁卯16.0

15水旧11/18
大雪
仏滅戊辰17.0
16木旧11/19
大雪
大安己巳18.0
17金旧11/20
大雪
赤口庚午19.0
鱖魚群さけのうおむらがる
18土旧11/21
大雪
先勝辛未20.0
19日旧11/22
大雪
友引壬申21.0
20月旧11/23
大雪
先負癸酉22.0
21火旧11/24
大雪
仏滅甲戌23.0
22水旧11/25
冬至
大安乙亥24.0
乃東生なつかれくさしょうず
23木旧11/26
冬至
赤口丙子25.0
24金旧11/27
冬至
先勝丁丑26.0
25土旧11/28
冬至
友引戊寅27.0
26日旧11/29
冬至
先負己卯28.0
27月旧11/30
冬至
仏滅庚辰29.0
麋角解おおしかのつのおつる
28火旧12/1
冬至
赤口辛巳0.3
29水旧12/2
冬至
先勝壬午1.3
30木旧12/3
冬至
友引癸未2.3
31金旧12/4
冬至
先負甲申3.3
この月の印 ── どう読まれてきたか
| 印 | 昔からの読み方 | 決め方・由来 | 種類/確かさ |
|---|---|---|---|
| 節気 | 二十四節気。太陽の位置で1年を24に分けた目盛り。升目の薄い字は、その日がどの節気の中かを示す | 太陽の黄経が15°ごとになる日。国立天文台が毎年計算して発表する※1 | 科学A |
| 七十二候 | 節気を3つに分けた5日ほどの季節の言葉。「2日 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」のように、自然に起きることの名前 | 黄経5°ごと。言葉は明治7年の略本暦のもの※7。この月:2日 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)/7日 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)/12日 熊蟄穴(くまあなにこもる)/17日 鱖魚群(さけのうおむらがる)/22日 乃東生(なつかれくさしょうず)/27日 麋角解(おおしかのつのおつる) | 区切り=科学A/言葉=伝統D |
| 師走(しわす) | 和風月名(わふうげつめい)。旧暦の月の呼び名。「師走」は 師匠といえども趨走(すうそう=走り回る)する月 ── と読まれてきた | 由来は諸説あり、ここは国立国会図書館の挙げる代表的な説※8。旧暦の名なので、いまの季節とは1〜2か月ずれる(霜月の霜は、いまの12月ごろ) | 伝統D |
| 土用・間日 | 土用は季節の前の18日ほど(ベージュの日)。土の神様がいるとして土を動かさず、間日(まび)だけは触ってよい、と言われてきた | 土用の入りは黄経 27°・117°・207°・297°※1。間日は土用の中の決まった十二支の日(春 巳午酉・夏 卯辰申・秋 未酉亥・冬 寅卯巳)。くわしくは土用のこと | 暦=科学A/神様の話=伝統D |
| 新月 満月 | 月の満ち欠け。旧暦の1日は新月、15日ごろが満月 | 国立天文台の朔弦望※2。この月:上弦 6日・満月 14日・下弦 20日・新月 28日 | 科学A |
| 大安・赤口・先勝 友引・先負・仏滅 | 六曜(ろくよう)。大安は「一日よし」、仏滅は「何事も凶」、先勝は「午前よし」、友引は「友を引く」── と読まれてきた | 旧暦の月と日の数を足して6で割った余りで決まる(1月1日は必ず先勝)。中国の「小六壬」が元とされ、日本では江戸の暦本(1747年ごろ)に今の形。明治の改暦で公の暦からは外されたが、民間の暦に残った※3 | 解釈E |
一粒万倍日 | 「一粒の籾が万倍の稲穂になる」。始めごとによい、と読まれてきた | 節気で区切った月(節月)と、日の十二支で決まる(この月は 子・亥 の日)。中国の暦には無く、日本の暦注の中でも出どころがはっきりしない印※4 | 解釈E |
| 寅の日 巳の日 | 日の十二支。寅は「千里を行って千里を帰る」、巳は弁財天の使い ── と結びつけて読まれてきた | 日に順に振られた十二支(12日でひとまわり)。読み方は民間の暦の言い伝え※6 | 解釈E |
| 不成就日 | 「何事も成就しない日」と読まれてきた。一粒万倍日と重なる日もある(10日) | 旧暦の月と日で決まる。江戸の民間の暦に載り、幕府の暦には無かった※5 | 解釈E |
| 祝日 米の祝日 | 赤は日本の国民の祝日(日の丸の赤)。青はアメリカの連邦の祝日(星条旗の青)。カリフォルニアで暮らす人のために両方 | 日本は内閣府の発表※7。アメリカは連邦の祝日の決まり(月の第何月曜など)から計算 | 決まりA |
| 天赦日 | 「天がすべてを赦す日」。暦では「万よし」と書かれた | 季節と日の干支で決まり、年に5〜6回。この月:11日※5 | 解釈E |
印は「よい日」「悪い日」の答えではない。昔の人が、暮らしの区切りをどう付けてきたかの記録。読んだあと、どの印を自分の暦に残すかは、人それぞれでいい。
出どころ(8)
- ※1国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 二十四節気および雑節。節気・雑節の日時はこの式で計算し、暦要項と照らしている(日本時間)
- ※2国立天文台 暦計算室 暦要項 2027年 朔弦望。旧暦の月の頭はこの朔から数えた
- ※3Wikipedia 六曜(佐藤幸治『文化としての暦』1999、明治5年太政官布告第337号 ほか)
- ※4Wikipedia 一粒万倍日(岡田芳朗・阿久根末忠『現代こよみ読み解き事典』1993)。節月ごとの十二支の表はここから。「中国の萬年暦・通書には無い」「出どころの確かでない選日」ともある
- ※5Wikipedia 天赦日・不成就日(同『現代こよみ読み解き事典』)
- ※6国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 暦の中のことば。寅の日・巳の日の読み方は民間の暦の言い伝えで、学術の出どころは見つからなかった
- ※7Wikipedia 七十二候の略本暦(日本)の欄(西角井正慶編『年中行事事典』東京堂出版 1958)。祝日は内閣府「国民の祝日について」
- ※8国立国会図書館 電子展示「日本の暦」第三章 和風月名。月の名の意味はここから。「由来については諸説ありますが、代表的なものを紹介します」「現在の季節感とは1〜2ヶ月ほどのずれがあります」とある
一粒万倍日